読書記:小笹芳央著「会社の品格」

day5組織文化のための関連読書。
■本書の主旨
組織とは不思議なもので、一人ひとりの総体がそのまま組織を形作るのではなく、
組織は人の総和とは「別の人格」を持ち始める。
往々にして会社の品格の問題はその「人」と「人」の間で生じる。
そしてまた、経済合理性という軸で動くのが基本である企業論理と、
その周辺社会、及び人間のの軸(価値観)は基本的に異なるもの。
つまり、「人」と「会社」の間の歪みは、意識していないとどんどん加速してしまう。
したがって、会社の品格を保つのは、社員の監視が重要であり、「会社が悪い」といった第三者的な考えはご法度であり、社員がどれだけ当事者意識を持って対処するか、にかかっている。
■感じたこと
ソニーや松下のケースで見られる創業者の思い・ビジョンは、
経済合理性という軸を超えた社会貢献や社員の自己実現まで包括した価値観軸であり、この軸がしっかりしているほど、「人」と「人」の間の歪みがなく、健全で効率的で何よりハイパフォーマンスな企業成長ができるのだろう。
■自分レベルで
うちの会社のような100%子会社にとって、自社独自の主体的なビジョン、組織文化は希薄になりがち。
この点において社員の帰属意識やモチベーションへの影響は少なくない。
あくまで自社独自の主体的ビジョンを創造すべきなのか、それとも親会社のマーケティング活動を担う部分にフォーカスして、親会社にとっての「手段」を目的化した一段階低次の貢献ビジョンに徹するべきなのか?
いずれにせよ、はっきりする必要がある。

会社の品格 (幻冬舎新書)
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小笹 芳央
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会社の品格

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まずは、概略から。
第一章 今、会社の品格が厳しく問われている
バブル崩壊前は、会社は年功序列や終身雇用で、社員を縛ることができた。しかし、それ以降は不可能とな….

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