読書記:佐藤尚之著「明日の広告」

得意先に対する失望で、今の自分の仕事の社会的意味を見失いかけているので、
自分が属する広告業界の未来をポジティブに分かりやすく解説してくれているこの本を手に取る。
これは、自分にとってのこれからの広告の教科書。
岸勇希さんの本や「クロスメディア」など、コミュニケーションデザインを分かりやすく説いた本はいくつかあるが、僕はこの本が一番本質的で、再読価値が高いと思う。
うちの会社は、いみじくもこの本で表現されている、超旧来型のセクショナリズム体制。
マーケ、メディア、クリエイティブ、キャンペーンプランすべて縦割り。領域侵犯無し。他セクションに意見を言い合う風土が無い。
でもって、マーケとクリ、マーケとキャンペーンをつなぐ「コミュニケーション戦略」がいつもすっぽり抜けてる。お見合い状態。ストプラ不在。
きっと、うちの会社でもこの本を読んだことのある人はたくさんいると思うし、これが理想像だって頭では分かっているはずなのに・・・。なぜ実践できないんだろうか。
そのあたりのチームづくり、組織体制についても言及されているので、それに勇気をもらい、自分で変えていきたい。巻き込んでいきたい。
【論旨】
突き詰めるとコアメッセージは、
①とことん消費者本位。コミュニケーションの基本はやっぱり、「伝える相手」。
その大原則をしっかり理解していれば、企画の初動はやっぱり「伝える相手」をとことん分析することだし、どこがコンタクトポイントなのか、どんな情報を欲しているのかを洗い出すことの重要性はおのずと認識できる。
②広告の世界は、大変革しているが、暗くなることはない。
コミュニケーションデザインは変化したが、クリエイティブは重要なままだし、テレビの役割も変化はしているが、その重要性は昔以上かもしれない。

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