読書記:落合博満著「コーチング」

毎年2月1日になると思いだす。
2004年2月1日、キャンプイン初日に紅白戦。
そして、「現有戦力の10%底上げで優勝する」という公言を見事に果たした落合監督。
今もし、何かの面接で「尊敬する人は?」と聞かれたら、たぶん僕は落合博満と答えるだろう。
この本は04年よりも前、ドラゴンズの監督になる前に読んだ本なのだが、当時この本に書かれていたことをそのまま実践して04年に優勝したのだ。読み返して鳥肌が立ったのを覚えている。
そして、久しぶりに読み返しても、今でも何らスタイルが変わっていないことにまた感動。(鳥肌は立たなかったが)
野球にとどまらない、ビジネスの世界にも通じるマネジメントの本質がとても分かりやすく書かれている。
この人、日本の総理大臣できると思う。
■この人は、「常識やセオリーではないけれど、合理的」な判断が出来る人だ。
右投手に対し次が左バッターなのに「選球眼が良いから」と右打者の代打を出したり、キャンプ初日の紅白戦もそう。
ドームの両翼ポールを長くしたのもそう。日本シリーズ完全試合の山井交代もそう。
あとは、、、まだあったけど忘れた。
■自己責任、の重要性をしっかり理解している人だ。
常々、プロ野球選手は個人事業主。WBCに出る出ないは個人が決めること。ペナントレースの成績で球団と契約しているのだから、球団が個人に対してとやかく言う権利はない。と。
また、だからこそ落合監督は選手の能力の長所だけを見た采配が出来る。選手は自分の長所を伸ばす(商品価値を高める)ことに専念させ、あとは監督がどう采配するか、最終的な勝負の責任は100%監督にある、と公言している。
■選手を悪く言わない人だ。
この人ほどマスコミから嫌われている野球人はいないと思うが、一方でとにかく選手のことを悪く言わない。
本当に尊敬する。
しかし、WBCの一件以来、ちょっとマスコミ対応の悪さがエスカレートして孤立してる感があって心配。
チーム内の求心力にも影響が出てきてるのでは?と心配してしまう。
まあ、今シーズンも楽しみですな。

コーチング―言葉と信念の魔術
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落合 博満
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