超アサーティブな相手とミーティングをした、という話。
トラブル案件で半分喧嘩腰で乗り込んだつもりが、最終的に相手に対して尊敬と好感を感じてしまうハメになるとは・・・。
とあるキャンペーンの版権許諾に関して、双方の認識のズレによるトラブルが発生し、今日は相手方に出向いて事実確認と責任の所在を明確にするミーティングをした。
客観的に見ても責任は相手方にある。
自分だったら、「すいませ~ん、実はですねえ・・・」と自分からミスを表明するくらいの出来事。
しかし、相手方は最終的には落ち度を認めるも、明確な謝罪はしないスタンス。
そっちのミスだからちゃんと謝れ!と言おうと思えば言える状況。しかもこっち5人で相手方1人。
しかし、そういう展開にさせない、あまりにも毅然とした態度。
ミスを犯したことは認めつつ、会社の利益や部下を守り、結果的に謝罪はしていない。
表現しづらいが、
ミスはミス、立場は立場、謝罪は謝罪、態度は態度、人格は人格とすべてを切り離してとらえている印象。
アメリカンなビジネススタイルといえば良いのか、、、この態度はある意味正しい。
一方、もし自分が同じ立場だとしたら、ミスを犯す→立場はさておき謝罪→低頭な態度→人格さえも否定という、不用意な自己犠牲を自ら負ってしまう傾向にあると思う。
特に、この傾向は、自分を卑下するわけではないが代理店の人間に多いと思う。
やはり、「人=最大の資源」である業界だけに、嫌われたら終わり、という側面は否めない。代わりはどんだけでも居る。だからこそ、とかく相手優先で物事を処理し、最低限嫌われない対応をすることになる。
この対応は、結果的に会社の利益は損失させ、自分の立場を守っているだけの話。
サラリーマンの使命である「会社の利益の最大化」は、結果的にどちらの場合が満たしているか、は明白。
一方で、次にまたあの人と仕事をしたいか、という観点で見ると、とっつきやすく柔軟なコミュニケーションが出来る人と仕事をしたい。
接しやすいコミュニケーションと、自分の立場と主張を尊重するアサーティブさ。そのバランスが大切だし、本当に難しい。
「罪を憎んで、人を憎まず」。
その精神を思い起こさせる、そして勉強になった一日だった。