38冊の祖父ノート

祖父ノート。勝手に名付けてみた。スキマスイッチの新曲じゃなくて。
ゴールデンウィークに、実家の物置を大掃除した。
祖父が亡くなってもう20年。祖母も年末に亡くなったこともあり、いい加減片づけようかと。
物置自体も祖父が建てたもので、30㎡はある掘立小屋。そこにぎっしりとガラクタ。。。
もう、それはそれはガラクタばっか。多少はお宝鑑定団に出せるものも出てくると思いきや、異常な数の湯飲みセットが出てきたり、そのまま捨てたら呪われそうな人形とか、なんやらかんやら。価値ありません!
相当、ものを捨てられない性格だったんだな。うちの祖先は。
そんな20年前から物置で眠っている湯飲みセットを平気で隣の人にあげようとするうちの親も親だが。
で、たまに自分の小・中学時代の作文やら、担任の先生に提出してた日記やらが出てきて、つい読みふけってまうから片づけが進まん。
まったく記憶に無いが、なぜか日記が「ダジャレ川柳」になってて、担任の先生に毎日点数をつけてもらっていた。
そういえば、今考えると異常なんだけど、小学4~6年でずっと担任だった高橋先生とはものすごい信頼関係を築いてて、放課後にクラス全員のテストの採点を手伝わされてたからなあ。クラス全員の点数を自分が付けてるっていう。。。バレたら問題だな。
てなことを思い出しながら片づけてると、大学ノート38冊が段ボールから出てきたわけさ。
役所勤めの祖父が定年退職して暇になってから書きだしたと思われる、大学ノート38冊にも及ぶ自叙伝。やや感動。
これを大切に持って帰って、最近、ちびちびと読み始めているんだけど、これが結構面白い。
祖父は百姓の生まれで、なんかすげえ貧乏っぽい記述。頭の中では龍馬伝の岩崎弥太郎イメージ。極貧。
祖父は岡崎生まれなんだけど、小学生時代に一晩かけて荷馬車を引いて蒲郡の海に一家で海水浴に行く話から始まり、戦時中は広島の呉に兵役して、原爆に遭遇しそうになった話とか、知らないことばかり。
祖母とのなれそめは強烈で、結婚式でひな壇で隣同士座るまで、会ったこともない状態でいきなり結婚!
昔の人ってそんなんだったんか。。。
なんて感じで面白く読み始めている。。。やっぱり思う。書くって大切。