読書記:横山隆治著「トリプルメディアマーケティング」

同じモノでも、分類を変えるだけで違うものが見えてくる。発想が変わってくる。
世の中のメディアを、買うメディア(=広告)、所有メディア(=自社サイトや店頭)、評価や評判を得るメディア(=ソーシャルメディアや報道)という3つの分類で考えて、これらのメディアを有機的にデザインしてマーケティング活動をしていきましょう、という主旨の本。
本の内容はこのトリプルメディアのお話に関連して、行動ターゲティングとかROIなど幅広い話題を複数の執筆者が担当してるので、一気に読んで終わりというよりは、仕事に関連してるところを時々さらっと読み返すような使い方が良いかも。
さて、僕はちょっと前から自分のWEBのトップ画面をgoogleからtwitterの「hootsuite」に変えた。
友達や著名人やらオピニオンリーダーやらのフォロー先を整理して一覧表示できるので、自分だけの「YAHOOトピックス」が出来てる感じ。しかもリアルタイム感はそれを凌ぐ。
このことは、冒頭のメディア3分類のひとつである「評価や評判を得るメディア」として、一般人の発言とマスコミ報道が同じ分類になっていることの象徴だなあと感じる。僕はマスコミやYAHOO編集部が選別した情報よりも、自分が信用している人が選別した情報を選んでいる。
あっ、ていうか自分が信用している人が得た情報をさらに絞り込んで、より自分好みのフィルターを通して入手している、ということかな。
一方、コミュニケーションを考える立場として、このような3分類の視点を得られたことはちょっとありがたい。
いままで企画書上、置き場所に困ってたメディア達が落ち着ける場所を見つけられた感じ?
これから何度も作るであろう企画書のコミュニケーションカレンダーの「表側」が変わっていきそう。。。
今までは買うメディア中心で考えていて、自社WEBサイトは「受け皿」「おまけ」的な位置づけだった。ソーシャルメディアとの関連付けも含めてもっとフラットに考えねば、と意識付けできた。
でも注意しなきゃなあと思うのが、こういう新しく得た枠組みをそのまま企画書に使えば得意先に対して分かりやすくなるか、というと別問題。
あくまで企画・発想するための枠組みであって、得意先(あるいは社内)での説明の仕方としてはその場に合わせた既存の共通言語のほうが良い場合が多いと思う。
(自分なりの整理)
◆買うメディア・・・送り手の主観発信・・・受け手は受動的に受信・・・右脳クリエイティブ
◆所有メディア・・・送り手の主観発信・・・受け手は能動的に受発信・・・体験クリエイティブ
◆評判メディア・・・第三者の客観発信・・・受け手の能動に受発信・・・情報クリエイティブ

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