安宅和人著「イシューからはじめよ。知的生産のシンプルな本質」

amazonでの評価が異常に高かったので読んでみる。
この本の結論は序章。一番のメッセージは序章にあった。
あ、ていうかタイトルが結論。
バリューが高い仕事とは、
イシュー度(今解決すべき問題である度合い)が高く、且つその解の質が高いこと。
これは当たり前。
この本では、より生産性高くバリューを発揮するためには、
とことんイシュー度を高めることが先決ですよ、言っている。
いま本当に大事な問題は100ある問題のうちの2つくらいですよ。
だから、解の質を高めることを意識しがちだけど、まずはイシューの質を先に高めましょうね、と。
このイシュー度と解の質のマトリクスは写真撮ってアップしときたいくらいだけど、著作権的に止めとこ。
イシューというコトバは、自分の認識では、
(一番の)論点、(一番に)解決すべき課題、(まず最初に)答えるべき問題、(最も)相手が関心を持っていること。
だと思っている。大事なのは括弧の中のほう。
だから著者のメッセージは非常によく分かるので改めて強く意識していかなければと思う。
序章から先は、仮説思考だったりロジカルシンキングのお話が実践的に書かれている。
覚えときたい話しも幾つかあった。以下。
■良いイシューの3条件。
・その後の考察に大きな影響を与える本質的な選択肢であること
・新しい構造で説明するような、深い仮説があること
・きちんと答えが出せること(世の中には重要だが答えが出ないものが多い)
■分析とは、比較である。
・比較は3種類しかない。数値比較、構成比較、変化比較。
→つまり棒グラフ、円グラフ、折れ線グラフってことね。
■脳神経系の特徴。脳は、異質なものや不連続なものだけを認識する。
→分析(比較)による違いを示すことが理解につながる。
→それに関連した留意点として同じグラフや同じ内容のページが続くと、相手の理解力は格段に下がる
■脳神経系の特徴。理解するとは情報をつなぐこと
・脳にはコンピュータのようなメモリはなく、2つ以上の情報がつながることで「理解」となる。
・そしてその繰り返しでつながりが太くなることで「記憶」となる。
・ニューロンとシナプス
→既知の情報と新しい情報をつなげることで深い理解が生まれる。
確かに以前も感じたことがあるけど、知ってることと知らないことの量が半々くらいの本が一番読んでて楽しい。
これは広告・コミュニケーションの世界でも同じだ。既知情報と新しい情報をつなげてあげることが大事。

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