菊澤研宗著「戦略の不条理」

無理にロジックに整合性を持たせようとすると、どうしても抽象論になって相手に伝わりづらい、あるいはメッセージのインパクトが弱まるってことは、企画書書いてて、たまにあるよね。ていうか、よくある。
この本は、そんな本。。。
まあ、本を書くって素晴らしいことなので著書を批判しても仕方ないし、そこから自分が何を得るかのほうが大事なんだけど、この本は、、う~ん、いまいちや。
本書は、「なぜ合理的な行動が失敗するケースがあるのか」という点を、
軍事戦略と経営戦略を結びつけて考察するという、
壮大、かつロマンティックが止まらない切り口なんだけど、
でも、2つの分野の戦略論を無理に結び付けようとするあまり、軍事戦略の事例をすごく抽象的に解釈されてしまって、現代の経営戦略と結び付けてる結論が、「そりゃ、当たり前でしょ」って内容で寂しい感じ。。。
著者の主張は、
21世紀に企業が生き残るためには、「物理的世界」「心理的世界」「知性的世界」の3つの世界に立体的にアプローチする「キュービックグランドストラテジー」が大事ということ。
で、過去の軍事戦略の代表例として
クラウゼヴィッツ、リデル・ハート、ロンメルなどが紹介して、どれも3つの世界を網羅した合理性ではなかったので失敗したと。
でも、今の時代の企業では、「キュービックグランドストラテジー」って、
言葉は初めて聞くけど、結局大袈裟にいうほどもなく当たり前に実践されてることだし、、、、
今の時代、3つのうち1つでも欠けてたら、それ自体「合理的」って言わないんですけど、、、って。
ということで、そもそも「戦略の不条理」ってタイトルがおかしい。
って、なんかこれ書いててイライラしてきた。。。悲
あ、でも軍事戦略の事例は、ちょっと興味深く読めたな。
特に「孫子」の話。戦わずして勝つのがベストなんだね、やっぱり。

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