田口佳史著「論語の一言」

代官山の蔦屋書店でいい感じの気分でたくさんの本に囲まれる中で、なぜかこの本が輝いて見えた。
まあ、「論語って何や?」ってずっと思ってていつか触れてみたいなあと思っていたし、
人生の根っこの部分を叩き直さないと!という気分で手に取ってみた。
まあ、手に取ってしまった半分は蔦屋マジックだけど。
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「論語」は人間の本質を記した書である。
「ぶれない自分」をつくるための最良のテキストである。
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とある。本当ならすごいね、安いね。
さて、自分は「内省」しがちな人間。
近頃はまあこれはもって生まれた性格だから良いことだと捉えるようにしているけど。
うまくいかないことも他責ではなく、すべて自分次第。
常に日々反省。相手を変えることは出来ないから、自分が変わるしか、的な。
自分が変われば世界が変わる、的な。
で、この「論語」も基本は内省的なスタンスだなあ、と強く感じた。
自分との向き合い方テキスト。
人間は学びにより自己を確立するべき。
そして確固とした自己により、他者を思いやり他者のために最善を尽くす「明徳」こと
幸せな生き方である、と。
などなど、
この本は論語で書かれたフレーズを著者が解釈して38の心構えとして紹介されている。
その中で気になったフレーズを3つだけに絞って書き留めよう、と決めて読んでみた。
結果、端を折ったページは全部で9つ。今からそれを読み直して3つに厳選してみようかと。
子四を以て教ふ。文・行・忠・信。
孔子が重点的に教えた4つのこと、
学問・行動・自分に嘘をつかない心・他人を欺かない心。
そのうちのひとつ、「文」は古代は「あや」と読み、模様を意味した。
つまり、学問は自分をきれいな人間に装飾すること。
人間の真価は学びによって得られる美しい生き方にある。
学ぶことで強い自己を確立し、そしてようやく自己の最善を他者のために尽くすことができる。
一燈提げて、暗夜を行く。
暗夜を憂へることなかれ、ただ一燈を頼め。

内なる自分と競争し、他の誰でもない自分だけが持つ能力や個性を育て自己を確立する。
そして、そうすれば先の見えない暗がりでも自分自身という灯を頼りに自信をもって生きることができる。
己を脩めて、以て人を安んず。
自分の修養に努めれば、周囲の人を安心させることができる。
自分の身も修められない者が、リーダーとして周りの人を束ねることが出来るわけがない。
まずは己を高めることが先決であり、自分の人格が高まれば自然と周りの人は感化され
自然とリーダーシップが磨かれていくものだ。

論語の一言
光文社
田口 佳史
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