清水健太郎著「釣りバカ解体新書」

釣りは、人生観や仕事観に通底するものがあり、いつか自分なりにそれを本にしたいという小さな夢を持っていたが、そんな本がすでにあったw

この本はこの本として、なぜ自分はテンカラ(日本古来の毛鉤釣り。つまりフライフィッシングの日本版)が好きなのか?を考えてみた。

なぜ釣りが好きなのか?釣りの中でもなぜ渓流釣りなのか?渓流釣りの中でもなぜテンカラなのか?と考えてみる。いつもの分解癖。

なぜ釣りが好きなのか?

釣りの魅力は何と言っても不確実性である。それしかない。
仕事でもスポーツでも人間関係でも、それこそ言ってしまえば人生そのものも、不確実性の固まりだが、その中でもなぜ釣りなのか?と聞かれれば、それはズバリ、水中が見えないからだ。つまり不確実性が高く、一生答え合わせが出来ないからだ。

スポーツや人間関係と違い、対峙する相手(魚)が見えない。すべてが自分の想像力と妄想力にかかっている。

そのために、季節、地形、天気、気温、水温、時間などの環境条件を情報として取り入れ、その上で自分の経験則や諸先輩のアドバイスを参考に、釣れる確率を最大限高める判断をする。

その中でもなぜ渓流釣りなのか?

それは、大自然が好きだからだ。その中でも、海も好きだけど、山と川がもっと好きだからだ。山の空気感が好きだ。
息子が生まれる前は夫婦でよくカヌーツーリングをしていた。テントや食材を積んでカヌーで川を下りながらキャンプをしたこともある。好きに理由はない。
たとえ魚が釣れない日でも、山に囲まれ川に一人で竿を振っているだけで楽しい。

もうひとつ渓流釣りが好きな理由は、海と違って標高、川の大きさ、川の流れ、岩の位置、など、推理する因子が海以上に多いのが楽しい理由のひとつにもなっている。

そして、その中でもなぜテンカラなのか?

自分はいずれ渓流釣りをやりたいとずっと思っていた。餌釣りではなく、なんかオシャレなフライフィッシングに憧れていた。でも道具を揃えるお金と、スタイル先行な世界観にやや二の足を踏んでいた。これも理由はない。なんとなく感覚的な踏み込みづらさを感じていた。そんな折にたまたま同じ毛鉤のテンカラ、に出会う機会があり、一瞬で、あ、これだ!と感じた。

テンカラは、「シンプルフライ」とも呼ばれている。なにごともシンプルが好きな自分にはぴったりだ。お金もそんなにかからない。極端にいれば竿と糸と毛バリの3点セットで始められる。

不確実性、大自然、シンプル。
これが自分がテンカラにハマっている理由だ。