読書記:テリー伊藤著「なぜ日本人は落合博満が嫌いか?」

いま、日本人に必要なのは「落合力」。彼こそ、これからの日本を救うリーダーである!と、最初から最後まで落合監督を絶賛する内容。
もちろん、この本に書かれていることは全て強く共感。
でも、この本はそれだけだったな。
まあ、この本を手に取るのは基本的に落合ファンが多いだろうから、もうちょっと違う視点から語っても良かったんじゃないの?って思う。
例えば、
実際、ここ3年はジャイアンツに明らかな力の差で負けてるわけだし、レギュラークラスの力の衰えも見えてるし。
そうした現状をいかに変革して新しいチームを作っているいくか!っていう落合監督の「変革の手腕」は、僕らはまだ一度も見ていない。その辺の予測を語ってもらいたかった。
これまでの監督の成果は、すでに存在した素材をうまく育て美味しい料理にしたまで。
いったん新陳代謝して新しいチームを作っていく、その方法論の仮説があってこそ、「落合は日本のリーダー!」と宣言できるのではないやろか。
しかし、ねじめ正一「落合博満 変人の研究」といい、今回のテリー伊藤といい、
なぜか長島茂雄信者が落合監督を絶賛してるってのが面白い。やっぱり、対極にいるスター同士だからか。
あとは、ここ最近、何気にジャイアンツが外様&生え抜きのバランスのとれた、雰囲気的にも素敵な、そして強い、「普通に良いチーム」になってきてるから、落合監督の評価が相対的に低くなってる気がしてならない。
優れた人間は、敵のレベルも上げてしまうからなあ。。。と一人で思ってるんだけど。

なぜ日本人は落合博満が嫌いか? (角川oneテーマ21)
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テリー 伊藤
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