森岡毅著「マーケティングとは『組織革命』である。」

ちょうどこの本を読んでいる時期に、

森岡さんの講演があって、

彼の生の喋りを聞いて驚いた。

さすが関西人の、引き込み力のすごい喋り。

最初から話すこと考えてるのか、

喋ってたら考えが芋づる式に思いつくのか、

ほんと不思議。

考えることと話すことを同時にできない自分からすれば、

ほんと羨ましいわ。

しかし、彼について驚いたポイントは、むしろ

著書における理路整然とした分かり易い文章と、

その情熱的な喋りとの「ギャップ」、のほう。

まさに、情を排して合理的な判断をしつつ、

最終的には相手の情に訴えるという、

仕事のデキるビジネスマンの真骨頂だ。

■■■

マーケティングとは、組織革命である、

というタイトルがすべて。

マーケティングとは売れる仕組みを作ること。

売れる仕組みとは、消費者の心の中における

その企業ブランドの好意度(プレファレンス)を高めること。

プレファレンスの最大要因は商品そのもの。

だから、マーケティングの最上流はプロダクトである。

マーケティングを広告宣伝領域だけの狭義に捉えていないか?

商品開発はマーケテングの最も重要な一部分である。

そういった組織構造になっているか?

内向きの事情論でなく、すべての組織が消費者を向いているか?

つまりマーケティングとは組織がすべてであり、

組織は市場環境に準じる。

だからこそ、

どんな会社でも、

市場環境に変化をもたらす震源である、

最終消費者のプレファレンス、を、

常に敏感に察知する必要がある。

■■■

理想の組織とは人体である。

役割に無駄がなく重なることのない臓器(組織)が、

共依存関係で生命を繋いでいる。

臓器同士に上下関係はない。

別に脳や心臓が偉いわけじゃない。

腸が弱れば、脳に運ばれる栄養がなくなるわけだし。

組織も一緒。

一方で日本企業は、優秀な臓器があっても、

その臓器間を流れる神経伝達回路に問題がある。

組織間のコミュニケーション不全。まさに。

コミュニケーション不全を起こす要因は、

日本企業特有の、

年齢差、役割差といった、上下関係が邪魔をして

活発な議論ができないこと。

上司・部下という言葉が悪いのだが、

平社員もマネージャーもどちらも単なる役割でしかなく、

実質は上も下もない。

■■■

本質的に、人間は自己保存の生き物。

変化を拒む本能をもっている。

基本的に個人の利害と組織の利害は相反するものだし、

個人の利害を優先するものだから、

誰もがそのバランスの折り合いをとって働いている。

したがって、組織が最大パフォーマンスを発揮するには、

個人と組織の利害が一致する仕組みや構造を作る、

それが組織のあるべき姿である。

つまり、自己保存本能を逆手にとって

人間本来の力を引き出すアメとムチが大事だ。

緊張感なく楽ができる組織は滅ぶ。

頑張らないと自分が滅ぶ、という自己保存本能を掻き立てる

ことができれば、自ずと人は働く。

人同士のコミュニケーションも自己保存。

自己保存を満たしてくれる、強化してくれる相手を好きになる。

認めてくれる、慕ってくれる、居場所を作ってくれる人

■■■
社員全員が余力を残さず、最大限のパフォーマンスを発揮すること。

それが組織のあるべき姿である。

マネージャーの仕事は部下が最大限良い仕事をすること、である。

■■■
組織内で提案を通すことも、マーケティングである。

社内マーケティングの5つのステップ

・組織文脈の理解(その組織や上司は何をもって評価されるのか)

・目的(達成すべき大義を共有できているか)

WHO(組織目的に忠実なターゲット、自己保存に忠実なターゲット)

WHAT(嬉しさ、実現可能性、コストはそれぞれ不足していないか)

HOW(伝え方。人間は好き嫌いで決めている。感情まで満足させる

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です