三浦崇宏著「言語化力」


ついつい買ってしまった、笑。GO三浦さんの本。

クライアント自らが気づいていない課題をしっかりと可視化してあげることは、代理店スキルだ。
絡まった糸をほぐすように、ややこしいモヤモヤを丁寧に分解してスッキリと言語化することは、とても気持ちが良い。
気持ちが良いということは、その行為は自分の強みなんだろう。

がゆえに、この著書でここまで「言語化」について体系的に語られると、嫉妬である。

読み終わって感じたこと、いくつか。

言葉に丁寧でありたい
言葉にもっと気を配るべきだ。
仕事で関わっているメンバー間で言葉の定義が完全一致できているならば、打合せの時間は半分で済むだろう。言葉の認識の違いがコミュニケーションロスを生み、どうでも良いやりとりが常に発生してる。

言語化の4ステップは覚えておこう
スタンスを決める、本質をつかむ、感情を見つめる、言葉を整える

なるほどだなー。特にひとつめの「スタンスをとる」はほんとその通り。言語化したい対象物に対して自分は好意的なのか批判的なのか、賛成か反対か、まずは対象物に対する見方の角度を決めることは、その後の言語化がスムーズになる。
なぜなら、その対象物を説明する喩え話や特徴を掴むための視点が定まるからだ。

例えば、最近の深刻な問題である新型コロナウイルスに対する日本政府の対応について。これはとっても不甲斐ないと思っているのが僕のスタンス。(誰もがそう思っているだろうが)
そのスタンスが決まれば、じゃあ日本が不甲斐ないなら、文化的に対照的なアメリカだったらそういう対応してただろう?アメリカは火中の栗を率先して拾いに行く人がヒーローになる文化だから、勇敢な医師が前線に立って、水際対策を行っていたかもなー。そう考えると、日本人の平和ボケと他人任せの人間性が原因だと感じるなー、などと思考が進む。

言語化を恥ずかしがらない
この歳になると余計に間違ったことを言ってしまうことを恥ずかしいと思う気持ちが年々増してきている。けれど、ほんと今の世の中って正解ないし、多様性が肯定されているから、とにかく自分の思ったことは自信ありげに言い切ったほうが得。全否定されることはあんまない。