人は吉野家の牛丼が美味いことは知っているが、常にそれが頭の中にあるわけではない。

4月上旬から流れていた吉野家のCMが妙に良い意味で気になった。

このCMはテイクアウト15%割引というメッセージを伝えている。
コロナによる在宅勤務者の増加と飲食店の自粛要請の中で、当然テイクアウト割引の情報は、視聴者は気を引きやすい。

でも自分は、単純に岩田剛典が美味そうに牛丼を食っている姿を見て、「やっぱり吉野家の牛丼は美味いよな、食いたいな」という気持ちを強く呼び起こされた。

吉野家の牛丼が美味いことは、たいていの人が知っている。
(吉野家の牛丼が好きな人なら)

メッセージを企画する側の立場からすると、
「そのことはみんな知っているから伝えなくてよい」とか、「名称を連呼すれば特徴は視聴者側が思い出してくれるから、そこに時間を割く必要はない」なんてことを考えがち。

実際にそういう論理でメッセージが選別されたりするケースが往々にしてある。

今回でいうと「テイクアウト15%割引」をキャッチーな表現で伝える方法もあったと思うが、このCMを何度も見るうちに、
牛丼の一番の特徴である「美味い」は、外さずに表現しよう、という考え方は絶対に大事にすべきと再認識した。

人は吉野家の牛丼が美味いことは知っている。
けれど、人は常に吉野家の牛丼が美味いと思って生きていわけではない。

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