夢や目標のない生き方

夢や目標のない生き方。

なんとも寂しいタイトルだけれども、これはこれで素敵な生き方だと思うようにしている。なぜなら自分がそういう生き方だから。

東京オリンピックの日本は金メダルラッシュだ。

5歳でスノボ始めましたとか、兄妹で小学生の頃から柔道一筋ですとか。
小さい頃から一つのことに打ち込み、夢に向かって努力する姿は本当に素晴らしい。憧れる。

大谷翔平は高校一年の時に「8球団競合のドラフト1位」という明確な目標を掲げ、それに向け8×8個の具体的な行動指針を決め、誰よりも努力をし、今ではその目標以上の大きな舞台に立っている。

高校1年で64個の行動指針が書けるって何やねん。48歳のおっさんは今でも3つくらいしか書けません。

昔から日本では、「小さい頃から夢を持つ」「目標に向かって努力する」ことこそ正しい生き方だと思われている。もちろん、その方が夢に近づくには最短ルートだ。

カーナビも、目的地までの最短ルートを設定してくれるが、目的地を決めない限りは全くルート設定ができない。今歩んでいる道が正しいのか、廻り道なのかもわからない。

けれど人生はカーナビではない。

具体的な夢を持たずとも、その時その時に置かれた環境や周りに影響されながら、興味の赴くままに、その時に良いと思う判断や選択をし、それが積み重なって今になる。

そんな生き方も悪くない。
そんな生き方をしてきた自分が、今のところ、それなりに幸せな人生を送らせてもらっているのだから。

19年勤めた今の会社を辞める。

明確な夢や目標があるわけではない。
けれど、今の自分の気持ちは、新しい環境に身を置いて、新しい刺激を得て、まだまだ成長したいという気持ち。人生の二周目を走り始めたい。

そして、自分の夢や目標が無い代わりに、目標に向かって頑張る人を支えたい、自分が培った経験で周りの人のお役に立ちたい。

今はそんな気持ち。