今年はドラッカーを読み込む!と宣言しておきながら、なかなか読めてなかったけど、ちょっと仕事が落ち着いたのでようやく2冊目に手を出せた。
原題は「Managing For Results」。成果を出すための経営、か。
ちょっと邦題がいまいちだなあと思う。「創造する経営者」というタイトルからは、もう少しヒューマンスキルがテーマかと思ってこの本を選んだのだが、実際のテーマは経営の本質論、及び成果を出すためのオペレーションの話。
エッセンスを斜め読み。
【企業にとって今日行うべき仕事は3つ】
・今日の事業の成果をあげる
・潜在的な機会を発見する
・明日のために新しい事業を開拓する
【企業の現実】
・成果と資源は企業の内部にはない。外部にある
・成果をあげるには、資源を問題にではなく、機会に投じる
・業績の鍵は集中である
【事業を成功させるアプローチ】
・「理想企業」のモデルからスタートする
・「機会」に焦点をあてる
・「人材」の最大利用を図る(優秀な人材は機会に投じる)
【事業の中核をなす意思決定】
・自社の事業の定義
・自社の卓越性の定義
・優先順位の設定
「知識」という企業にとって決定的な資源も、実は外にある普遍的な資源。
うちの会社も、もちろんそう。「我が社の強み!」と声高に叫んでいる知見も、基本的には協力会社の資源。
いかに企業は、外部にある知識・知見という資源を、経済的な価値に転換するか。
そしてその価値転換の知見自体をいかに会社の内部に蓄積していくか。
うちの会社の事業ドメインはいったい何なのか。集中すべき機会はどこにあるのか、そこに人材を集中投入する覚悟はあるのか。