読書記:奥村倫弘著「ヤフー・トピックスの作り方」

ここ10年以上、ほぼ毎日とは言わないがPCを触った日は、ヤフトピを100%見てる。
キャンプに行くとか、旅行とか、PCに触らないのはそんな時くらいだから、、、まあほぼ毎日見てるわなあ。
なんか、これ見ないと落ち着かないよね。そういう人は僕だけじゃないはず。
いま自分のPCのトップページはiGoogleなので、ガジェットで様々なニュースを並べてあるんだけど、どうもそこではクリックしないんだよな。
そんで、なぜかYahooのトップに行ってしまう。
無意識に、なにかの魔法で吸い寄せられるように。

そして、そんなに見たくもないけど、なぜかクリックしてしまう。そして仕事の邪魔になる。
見ないと落ち着かないけど、見ると仕事の邪魔になる、必要悪
なんか、近くに居ると鬱陶しいけど、居ないなら居ないでちょっと寂しいみたいな奴いたけど、、そんな感じ。
その魔法の秘密が、本書に書いてある。
この著者はヤフトピの編集部長。当事者。
以前、読んだ別のヤフトピの本、菅野夕霧著「ヤフートピックスを狙え」は、外部のPR会社の視点から書いてあったと思うけど、
今回のほうが、よりニュースの本質を語っていて、話が深い。
魔法の秘密の一つ目は、ITの力を頼らずに人間の感性で編集してるところだろう。
トピックスに挙げるネタの堅柔のバランスだったり、関連リンクのバリエーションだったり。
編集者がしっかり考えて、読者のことをイメージして、一方でPV至上主義的な妥協(読まれやすい芸能ネタに偏重するとか)をすることなく、しかも楽しく作ってる感じがよく伝わってきた。
二つ目は、練りに練られる「13文字の魔力」。
iGoogleに並ぶニュースにクリックしないのは、ココの差がすごく大きい。
「短くて中身が理解できて、気持ちの良いコトバ選びができてる文章」が大事。
いわゆるクリエイティブジャンプができてる「コピー」よりも、これからの時代はこういうコピーセンスのほうが絶対大事なよなあ、って感じる。
三つ目は、信頼性、かな。
その昔、広告業界の教科書には、「TVは迅速性、新聞は信頼性・・・」みたいなメディア特性が教科書に載ってたけど、
今の自分の感覚だと、迅速性はtwitter、信頼性はヤフトピ
twitterに流れる情報をヤフトピで確認するってケースが結構ある。
「ニュース」っていう情報の定義が、従来よりも幅広くなってて、twitterやRSSで自分の関心ある情報は自動的に飛んでくる時代だからこそ、ヤフトピは世間的にしょーもなくない話題を、どっしりと丁寧に伝え続けて欲しいものです。

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