東海友和著「イオンを創った女~評伝・小嶋千鶴子~」


自分が組織の長になり、
会社も人事に力を入れるようになり、

会社とはすなわち人である、ことを実感する毎日。

そんな中、この著書で描かれる小嶋千鶴子さんの考えは、
いま自分の会社で変革している人事戦略にとても通じるところがあり、
リアリティを感じながら読み進めることができた。

「人事は採用に始まり、採用に終わる」

会社=人、であるなら、当然そうなるよね。
人の選別は妥協なく、丁寧に行わねばならない。
もし採用や評価において多少なりの妥協や温情があっては、
会社の損出になるばかりでなく、当人にとってハッピーではない。

すなわち、人を見る眼とその判断は、長期的な会社の成長を大きく左右する。

従って、人を見る眼を養うこと、そして判断するに足る正しい情報を入手することが極めて重要である。正しい情報とは事実、である。

人事とは、すなわち会社の成長を確保することである。

人々は成長性のあるところに自らの能力を発揮する希望を持つ。
成長性への期待があれば、多少の不満はあっても未来に光明を持つ風土となる。

組織を活性化させるのは、3つの共有である。
情報の共有、目的の共有、結果の共有。

自らを律する

今日の出来事は過去の意思決定と
行動の積み重ねの結果である


問題あらへんか?

と問われている時、人は当事者になって考える。

西口一希著「実践顧客起点マーケティング」

顧客を9セグメントに分け、
セグメントごとに定性的なN1分析を行い、
アイデアを作る、という

とってもシンプルだからこそ、
力強く、そして汎用性のある
マーケティング戦略立案フレーム

広告が主役の新規客獲得と、
顧客維持を別次元で考えることが多かっただけに、
この9セグメントは、
シンプルなんだけど目から鱗。

既存顧客で得た利益を、
新規客獲得に向けて投資する、
この2つは一元管理されなければならない、
という当然のことに気づかされる。

 

プロダクトアイデアと
コミュニケーションアイデア

それぞれのアイデアは、
「独自性」と「便益」の4象限で整理をしてみるとよい。

 

例えば新商品であれば、ターゲットからの認知が50%を越えるまでは、
独自性と便益のあるプロダクトアイデアの認知を徹底するのが絶対。
ブランディングやコミュニケーションアイデアは不要。

これ、プランニングでやってしまいがちな過ち。

一定の認知を得た後に、
次期購入意向のあり層となし層を
n1分析で明らかにして
コミュニケーションアイディアを出す。

それで良い。

 

アイデアの種は、
行動データだけでは分からない。

心理変動をN1で見て、
アイデアを発掘する。

例えば、ロイヤル顧客がロイヤル化したきっかけを把握し、
各セグメントに流用する。

ロクシタンの例でいえば、
新規はギフト需要のきっかけが多い。
そして自分で使ってみたら気に入った、
というケースが多いことが分かった。

その実態から着想を得て、

ロクシタンは「ギフト」という独自性をつくり、広告訴求
そして、来店者には必ず自分用のサンプルを渡す
という戦略をとった。

内田和成著「右脳思考」


自分は比較的、左脳と右脳のバランスがとれているほうだと思う。

方向感覚や地理感覚にはかなり自信があるし、
比較的、人の気持ちに対しても勘が働くほうだと思う。
感覚で察知したり、物事をバクっと大枠だけ理解するタイプ。
だから情報を緻密にインプットすることは苦手。

一方で、人と話すときは、
さも理路整然と思考したかのようにロジカルに筋道立てて話す、
あるいはそのように話そうと、つい努力してしまうタイプ。

典型的に、右脳で情報収集して、左脳でアウトプットするタイプだ。

本書では、
・情報収集は右脳(観・感・勘)
・分析整理は左脳(ロジカルに構造化/定量化)
・アウトプットは右脳(腹落ち、感情移入)
を提唱している。

自分が苦手なのは最後のアウトプット。
左脳でアウトプットしがち。

相手の立場や感情に寄り添って、相手の気持ちはどこにあって、どう感じさせれば良いのか、を余裕を持って考えたい。

だから自分も、アウトプットは、感情が込めたい。

感情が入り込んだロジック、
つまりそれが「ストーリー」と定義するとよいかも。

人は感情で動くわけだからね。
相手も一人の人間。

動機の源泉はどこにあるのか?(上からのプレッシャー?義務感?体裁?プライド?誰かのため?)
悲しみの源泉はどこにあるのか?(嫉妬?劣等感?承認欲求への不満?)
とかとか、相手の感情も因数分解しながら、
その感情に寄り添って、その感情に当てるストーリーを語りたいね。